隣の芝生は青い!!から抜けだそう!【156話】


前回は、

「隣の青い芝生にばかり
気を取られるのではなく、
自分の周りにある素晴らしい物を
しっかり見なおしてみましょう。
そして足元にある幸せを感じる力を
強くしていきましょうね。」

という事をテーマに書かせていただきました。



今回はその続き。
友人が、僕に話してくれた事を書きます。





それは、友人が大学の卒業旅行で
色々な国を回っていた時の出来事。
ある部族の住む島を訪れた時に、
人生の価値観が変わるような体験を
したそうです。



その島は、一年を通して非常に温暖な気候で、
果物などが豊富に実り、食べるものに困らない。
その上に自然災害も少ないという、
この世の楽園のような場所なのだそうです。

そんな場所に住んでいるからでしょうか。
部族の人達は、みんな平和で、
笑顔が溢れていたそうです。




しかもその島の部族は、驚くことに
ナイフ1本で、生活に必要な事を全て
やってのけます。

家をつくるのも、料理を作るのも、その他
ありとあらゆる生活に必要な事を
たった1本のナイフで済ませることが
できるのです。



しかし、何よりも友人が驚いたのは、
彼らにはコミュニケーションをとるための言葉が
とても少ないということ。
単語としては、100も無いのだそうです。

その数少ない言葉の中には、
争いや嘘等、ネガティブな意味を持つ言葉は
ほとんど存在しないのだそうです。





どうして、コミュニケーション手段である
言葉が少ないのにも関わらず、
それでコミュニティーが成立しているのでしょうか?

そしてなぜ、ほとんど道具を持たない生活なのに
彼らは幸せそうなのでしょうか?



あくせく動かなくても、生きていける気候の良さや
他国からの侵略が一度もなかったことなど、
確かにその島は、物凄く特殊な環境にありました。



しかしながら、私達の住む日本も、
衣食住の環境面で見れば
他国と較べて恵まれていると思います。



なのに、
​幸せを感じる力が弱いのはなぜか?




その一番大きな理由としては、
前回書かせていただいた

隣の芝生は青い 

これに尽きるのだと思います。



つまり
他人と自分を比べてしまうという心の癖、
習性が一番大きな問題なのだと思います。





私達の価値基準とは、自分だけの価値観で
成り立つ絶対的なものではありません。
他のものと比較するという、
相対的な価値基準で成り立っています。



しかし、誰かと比べすぎる事で、
自分の持っている物が
つまらなく思えることがあります。



本当ならとても幸せな状況なのに
自分にとっては当たり前になりすぎていて
全く幸せを感じることができていない。
大切に感じられないから、大事にできない。
そういう状態に陥ってしまっているのです。



人と比べるのではなく、
自分自身の
価値の判断基準を持つということは
とても大切なことなのです。



一度、
自分にとっての幸せとは何か?
自分にとって大切な物は何か?
を見直してみるのも大事なことではないでしょうか。




ということを書いている僕自身も、
「できているか?」と言われてみれば
できてないなぁ…と感じる事も多いです。
こういう事もバランスが大切ですね。



久しぶりにONE PIECEの話になりますが、

頂上決戦で兄であるエースが死んで、
何とか死の危険を乗り越えたルフィー。
彼は状況を受け入れることができず、
狂ったように暴れている、というシーンが
ありました。



それを見たジンベエ親分が
「お前さんには他に何もないのか?」
とルフィーに問いかけます。



その時ルフィーは、自分の持っている物、
つまり「仲間」の存在を思い出し、
再び前に進む勇気を得ることができました。



自分が持っていないもの、
手に入らない物ばかりに心が縛られているのは
不幸なことですよ。

自分の持っている物をちゃんと意識しながら
欲しいもの、目指したいものを見据えましょう。

▲pagetop