世界中で様々な形で産出するジプサム
【セレナイト】
ジプサム【石膏】は世界中でも最も多く産出される鉱物の一つで、
年間1億トンも産出されます。
その中でも無色透明なものをセレナイトと呼びます。
メキシコのナイカ山地下において世界最大の
結晶の洞窟が発見され、それがジプサムだったのは
記憶に新しいところです。
ジプサムの巨大な結晶の上を人間が歩いている様は
現実離れしていて、自然の偉大さを感じずにいられないものでした。
加工品として最も一般的に流通しているジプサムは
シルキーな光沢の繊維質を持ったホワイトカラーのものが一般的であり、
一般的にはそのタイプのものをセレナイトと呼んでいますが、
これは正確にはサテンスパーと呼称します。
その他にもデザートローズ(砂漠の薔薇)などもジプサムの仲間です。
大きく美しい結晶はかつて「聖母マリアのガラス」と呼ばれ、
窓ガラスなどに利用されることもありました。
セレナイト(サテンスパーを含む)は非常に柔らかい石で、
水や湿気、人の油脂が苦手な為、装飾品には向かない石なのですが、
その美しさと清らかなエネルギーから愛好家の多い石でもあります。