石の出会いは一期一会??【157話】
突然ですが、今日は
バイヤー的な視点で愚痴を…(^_^;
ここのところ、
良質な石の値段が高騰しまくりで、
本当に困ります。
それには、複数の理由が絡んでいるようです。
為替の問題があるのはもちろんなのですが、
それ以外には、メジャーで人気がある石の、
良質な物の産出量が減っている事が
あげられます。
その他には中国等、新たに経済成長を
遂げている国で、天然石の人気が高まり、
多くの良質な石がそちらに流れているようなのです。
このように、需要が増えていることで、
根本的に価格が上がっていることもあるようです。
以前は、レアと言われていた石でも
大きな鉱脈が見つかることがありました。
そういう時には市場に石が大量に流通し、
価格が下がるという事が時々起こったのですが
今は先に書いたような複数の理由で
価格が高騰しているので、今後の
価格下落は難しいかもしれません。
石好きとしては辛いところですね(^_^;
さて話を変えて、今回からは
クンツァイトについて書いていきます。
クンツァイトは、僕にとって
少々思い出深い石の一つ。
まだこの仕事を始めて間もない頃、
クンツァイトは、
ビーズとしてあまり流通していない、
いわば、レアストーンに入る石でした。
その当時に一度だけ、クンツァイトを
ある程度まとまった量を買い付けたことがあります。
そのクンツァイトは僕にとって、
過去出会った石の中でもトップ10に入るくらい
印象的なものでした。
形は若干いびつだったのですが、
今では殆ど見かけることの無い色…。
ほんの少しですが、ブルーっぽい色や、
パープル、オレンジっぽいタイプの物も
混ざっていて、本当にカラフル!
まるでキャンディみたいな
美しさと可愛さを併せ持った
クンツァイトだったのです。
この買い付けは、僕が天然石の魅力にハマる
きっかけとなった経験の一つでもありました。
残念ながら、そのタイプのクンツァイトは
これまでにその一度しか見かけていません。
いつかまた出会えると思っていたのですが、
今のところ出会えていません。
石との出会いって、
本当に一期一会だと思います。
少し取っておけばよかった!!
って、本気で思います(^_^;
クンツァイトは鉱物名としては
スポデューメンという鉱物グループに属する石で、
1992年にアメリカで発見されました。
クンツァイトは、
・ピンクの物をクンツァイト、
・グリーンの物をヒデナイト
・黄色の物をトリフェーンというように、
色によって名前が分けられています。
しかしながら、ミックスカラーで流通しているものは、
ほとんどがクンツァイトという名前でまとめられています。
実はクンツァイトも、鉱脈が見つかってから
ここ数年で価格が崩れた事がある石の一つ。
この石は、比較的大きなサイズの
透明で美しい原石が採れる事があります。
僕も、グリーンのヒデナイトとピンクのクンツァイトの
グラデーションになった1メートル近い原石を
見たことがあります。
強い光によって退色しやすく、
特定の方向に対して衝撃を加えると
割れやすいという性質を持ちます。
見た目にも魅力的なクンツァイトですが、
エネルギー的にも素晴らしい石です。
次回は、そんなクンツァイトを更に深く掘り下げて、
エネルギー面も含めてご紹介します♪