本水晶って実は◯◯水晶だったんだ!!【166話】


少し前に、石の加工についての
僕なりの見解を書かせていただきました。



今回からは人工の石、
特に人工水晶にフォーカスして
書かせていただきたいと思います。





水晶は、
パワーストーンや宝飾品としてだけではなく、
私達の生活に非常に深く関わっている石です。


特に工業製品の部分では、
かなり様々なところで使われていたりします。





しかしながら、天然の水晶というのは、
肉眼では確認できないインクルージョンが
入っていることが多々あります。



そうなるとやはり、
均一なクォリティーの物を必要量、
しかも、ある程度決まったコストで使用する
という事が、非常に困難になるのです。




そういった分野では、基本的に人工水晶が
重要な素材として使用されているのですが
そもそも人工水晶とは一体どういうものでしょう?




また、人工水晶の他に、
よく名前を聞くものとして
溶連水晶という物がありますが、
両者の違いとは何でしょうか?




実は、
人工水晶と溶連水晶の二つは
全く違います。




まずは、天然水晶と人工水晶の違いから。
天然の水晶が、
例えば野生で育った野菜だとするなら、
人工水晶は、人の手によって均一になるように
育てられた野菜という感じです。



それも、生育期間を短縮して、栽培された作物…
僕はそういうイメージで捉えています。




人工水晶は、天然水晶の一部を
種として使用します。




まず最初に、原石の中で最も成長速度の
早い面をカットします。



これを水晶が成長する環境に近いような温度、
圧力等を機械的にコントロールし、
自然界での成長期間よりも、かなり短い期間で、
水晶を成長させるのだそうです。




天然水晶も人工水晶も、
成分的に見れば、基本的に同じものです。



結晶構造などについても、かなり近いものが
出来上がります。





この人工的に作られた水晶が
「水晶か、水晶ではないか」と言われると、
実はパワーストーンとしては、
ちゃんと水晶の働きをするわけです。



やはり天然水晶と比べると、エネルギー的に
弱めと感じますが、しかしながら必ずしも
天然水晶に劣るとも言い切れない
部分があります。



その辺については、次回ご紹介させていただきます。




しかしながら、非常にややこしいことに、
一部ではこの人工水晶が「本水晶」という
名前で売られている事があります。



この本水晶という言葉、天然という意味ではなく、
「人工でも結晶構造も水晶だし、本物の水晶でしょ?」
という意味で、本水晶と呼ばれて売られているのです。


僕は人工水晶否定派ではないのですが、
ちょっとこのネーミングは微妙だと感じますね(^_^;





この人工水晶に対して、溶連水晶というのは、
ほぼガラスと同じようなものだと言えます。



こちらは結晶構造などが残っていない為、
パワーストーンとしての
水晶の持つエネルギーは持ちません。




まぁ「偽物」と言って良いと思います。




次回は人工水晶について、
僕がある意味、天然の水晶より
良い部分もあると感じている事について
ご紹介します♪

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