ウィドマンシュテッテン構造?神秘の模様を持つ鉄質隕石 ギベオン
近年のパワーストーン業界の中でも
隕石ブームの一つの火付け役となった感のあるギベオン
隕石の中には石質隕石と、鉄質隕石という、
いわゆる石ベースの物と、金属ベースの物があるのですが、
ギベオンはニッケルと鉄を主成分とする鉄質隕石です。
ギベオンと言えばウィドマンシュテッテン構造と言われる、
神秘的な模様が一番の特徴ですが、
これはニッケルと鉄の混合物が300~900℃で100,000気圧という環境、
つまり、惑星の中心部のような環境化で100万年かけて
数度温度が下がる過程において、鉄とニッケル成分が分離をはじめます。
その結果、研磨したギベオンをエッチング加工【強い酸をかける加工】
を施す際に、溶け具合の差で模様ができます。
これがウィドマンシュテッテン構造と呼ばれる模様なのです。
このウィドマンシュテッテン構造こそが、
ギベオンが地球外、それもおそらくは星の中心的環境下において
生成されたものだといわざるをえない理由となっています。
基本的に主成分が鉄である為、
錆を防ぐ為に一般的に加工品にはロジウム等でコーティングされます。