良質の物は水晶系のクリスタルと酷似する石 スキャポライト
スキャポライトは柱状の結晶で産出される石で、
その姿からギリシア語でシャフトを意味する【Skapos】
にちなんで名づけられました。
名付け親はブラジルの政治家でありながら、詩人、鉱物学者
でもあるアンドラーダです。
スキャポライトは黄色、紫、ピンク、グレー、ブラウン、イエロー等、
様々な色を持ちますが、良質なものを研磨した際に、水晶系の鉱物と
肉眼での見分けが困難であることから、宝石としては人気を得ること
ができませんでした。
チューブインクルージョンを含むものも多く、それらは大変美しい
キャッツアイ効果を持ちます。
ビーズなどの加工品として流通しているものにはキャッツアイ効果
を持つものが非常に多く、
その意味では水晶系の石と混同することはあまりありません。
ヴェルネライトという別名で呼ばれることもある石です。
色ごとに別名がつけられているものもありますが、
最近では希少性の高い、パープルのスキャポライト
マリアライト等が市場で人気が出始めています。